臨床研究班

腫瘍班

『骨軟部腫瘍における研究』は、病理学講座、放射線医学講座との共同研究で、多数の業績を出しています。
骨軟部腫瘍の治療状況についてご紹介いたします。

症例と治療について

原発性骨軟部悪性腫瘍

基本的な治療指針としては、limb salvage operationを基本とし、腫瘍切除後の機能再建は、形成外科とともに、遊離植皮、局所皮弁や血管柄付皮弁を施行し、術後の良好な患肢機能を得るよう努力しています。 また、悪性度の高いものに対しては、high dose chemotherapyを施行し良好な成績をおさめています。

原発性低悪性度骨腫瘍

骨巨細胞腫は単純な掻爬術では約50%の局所再発をきたす低悪性度の骨腫瘍と言われています。現在までに当講座で治療した骨巨細胞腫は100例を越え、これまで切除術に加え慈大式人工膝関節による再建術を行い、良好な成績をおさめて参りました。最近では可能な限り関節機能を温存すべく補助療法を併用しつつ拡大掻爬術を施行していますが、現在の所、再発率も低く、さらに良好な術後成績をおさめています。

移転性骨軟部悪性腫瘍

転移性の骨軟部悪性腫瘍に対しても積極的に治療しています。癌の骨転移は骨悪性腫瘍の
内で、最も頻度の高いものであり、痛みとともに機能障害も著しく、しばしば治療に苦慮します。現在、当講座では、癌骨軟部転移に対しても、原発巣のコントロール状態、全身状態(ECOGのperformance status scaleでの評価)、生命予後、重大な転移巣や重篤な合併症の有無などから患者の全身的な予後評価を行い、積極的に治療しています。

手術療法 腫瘍を残しての治療は、早期に再発をきたすため、tumor free marginで切除しています。しかし、長期予後が望めなく切迫骨折や病的骨折を生じている場合には、姑息的観血的整復固定術を施行しています。
姑息的観血的
整復固定術
予後が3か月未満には髄内釘や創外固定など
治癒的観血的
整復固定術
予後が3か月以上には
I:拡大掻爬術+抗がん剤混入セメント充填術
II:広範切除術
保存療法 多発性転移や重要臓器への転移を認め長期予後が望めない場合やリンパ腫や骨髄腫などのように化学療法や放射線療法が効果を示す場合が適応となり、鎮痛剤や麻薬による疼痛管理、カルシトニン、ビスフォスフォネート製剤投与、化学療法や放射線療法、三角巾、ギプス、装具による外固定などを施行しています。

附属病院(本院)専門外来

腫瘍外来
隔週木曜日午後(診察日はお問い合わせ下さい)
診療スタッフ
浅沼和生 第三病院整形外科診療部長

浅沼和生 第三病院整形外科診療部長
 
  上北純子 診療医員  

予約制となっております。
初診の方は紹介状をお持ちください。

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